
“ インプロヴイゼーション & ダイアローグ ”
今井和雄 (音楽家) X 三嶋典東 (素描家)
Improvisation & Dialogue「 線を聴く/ 線を描く」
2010. 8. 7 (土) 6:00 p.m. START
|Part-1|IMAI KAZUO Performance
|Part-2|IMAI KAZUO x MISIMA TENTOU Talk Show
今井和雄 kazuo IMAI**profile
高柳昌行、小杉武久に師事。70年代から即興を始め、91年サウンド・インプロヴィゼーションシリーズ「ソロワークス」を開始。97年より集団即興の為のプロジェク「マージナル・コンソート」を企画。鈴木學(自作エレクトロニクス)、伊東篤宏(オプトロン)との「今井和雄トリオ」、斉藤徹 (ベース)とのデュオシリーズ「orbit」、井野信義(ベース)とのデュオ、井野信義(ベース)、千野秀一(ピアノ)との「井野・千 野・今井」、集団即興の場「サウンドジャンクション」を継続。その他、国内外で即興を中心に活動 している。
三嶋典東 tentou MISHIMA**profile
アーティスト。イラストレーター。武蔵野美術大学教授。
作品集『LINE STYLE』(ブルース・インターアクションズ 2009)。
DVD/ライブ・ドローイングat Super Deluxe『PENish Line Life -三嶋典東の線次元』(BEAMS 2010予定)。
アーティストブック『PENish Line Life -三嶋典東の線次元SpeciaL』限定(MASSAGE+BEAMS)
出演者のことば
今井和雄さんへの手紙
去年の真夏、私は六本木SuperDeluxeでライヴ・ドローイング・イベントをした。その日の今井和雄さんのプレイの凄さと素晴らしさについて、どう考えたら好いのかわからないまま、秋冬が過ぎ去り、春も往きまたふたたびの夏。
所は渋谷NANZUKA AGENDAで『LINE MAN』と名付けて、ただいま私は個展開催中です。展示設営をほぼ終え、壁の新作ドローイングをじぶんで眺めていた時のことです。ふと、私は「今井和雄さんがコレを見てくれて、なにか奏でて呉れたら最高だろうな」と独りごちていた。
その作品で試みたかったことは、「墨汁液にかかる重力が引く線と人の手のバランス」でした。そのシリーズを制作している時、今井さんにプレゼントされた『far and wee Kazuo Imai soroworks』『Blood』を聴いていたものですから、思考は自動回路でした。
激しさ・美しさ、結晶的・壊滅的、レデイメイド・オリジナリティなどなど、矛盾を融合し、迷宮を測量するような劇的さ詩的さには、本当にしびれる。
とうとう私はいてもたってもいられず、今井和雄さんに競演のお願いをしてしまいました。静謐な激情、知的な情念などのエール交換を、今井さんよろしくお願いします。
the letter from 三嶋典東**MISHIMATENTOU
三嶋典東さんへ
あれから一年が過ぎて、また暑い夏がやって来ました。
変わらない日常の中で、ふと三嶋さんの仕事を考えることがあります。今はどんな仕事をされているのだ ろうか。そこに個展案内の大きなポストカードが舞い込んできました。カードには直線、曲線、点の集合 はなく女体のシルエット。興味をそそられて会場へ足を運ぶと設営の最中で、オープン前日の忙しい時間にお邪魔をしてしまった。しかし、日にちを間違えたおかげで、三嶋さんの話を聞きながら新しい作品を拝 見できました。
階段を下りる女体のシルエットや指の痕跡を刻んだ流れ落ちる墨汁の線など、繊細で力強 い線(ライン)の作品群は魅力的です。重力に任せて形成される墨汁の線と、その線を遮るような指の痕 跡を組み合わせた作品から、墨汁という液体の力強さと重力が織りなす偶然の美しさ、そして偶然に委ねることを拒むように刻まれた指の痕跡という意思を感じました。女体のシルエットの作品は、トレースという手法を取りながら、流れるような美しい曲線という部分を繋げて、全体を見れば柔らかな女体のシルエットを描き出す。そのシルエットに生(エロス)を感じました。剥き出しの性と死が氾濫 し、ノンフィクションというフィクションが横行する現在に、一本の線が作り出す生(エロス)は美しい。
そして、これらの作品群は透明フィルムに定着されることで、空間に浮かぶ線、背景と溶合う線、軽やかに風に舞う線、光を透過する線へと変化する。この重力を感じさせない不思議な感触は作品をいっそう魅力的にしているのではないかと思います。(昨年のイベントで三島さんの作品を楽譜に置き換えた際に、透明フィルムでスケールを作ったことを思い出します)これらの作品から読み解く「偶然と意思」、「部分と全体」という言葉は、私が作品を作る際に考ている問題と同じです。だから、三嶋さんの作品に共感するのかもしれません。
などと、考えを巡らせていると、三嶋さんから私のパフォーマンスのお誘いを受けました。私は三嶋さんの作品から既に音が鳴っている、だからこの会場には音が溢れているではないかと感じていました。そこに異質な音を持ち込むのはどうかと思いましたが、そうすることで三嶋さんの作品にも明確な時間が刻まれ(音は時間です)、充実した時間が生まれれば良いのではないかと考えてお受けすることにしました。異なる個(ソロ)が同時にあることで全体が形成される。これは先ほどの「部分と全体」ですが、そのような形で競演ができればと願っています。
the letter from 今井和雄** kazuo IMAI
- “ インプロヴイゼーション & ダイアローグ ”
今井和雄 (音楽家) X 三嶋典東 (素描家)
Improvisation & Dialogue「 線を聴く/ 線を描く」
|Part-1|IMAI KAZUO Performance
|Part-2|IMAI KAZUO x MISIMA TENTOU Talk Show - 日時 : 2010. 8. 7 (土) 6:00 p.m. START
- 場所 : NANNZUKA AGENDA 渋谷 [ACCESS MAP]
- 入場料: 1000円
